【はじめに】
こんにちは、砂糖次郎です。
先日、ツイッター友達のにちこれさんに「なんで下りが速いんですか?」という質問をされて、改めて考えてみました。
【得意と苦手】
レースになると同じぐらいの順位の人と競ってたりすると、自分がどこで抜かせて、とこで抜かれるかが顕著にわかります。自分の場合は下り、緩いアップダウンで抜かせて、上りとロードで抜かれちゃいます。
だから、一応下りは得意ということになります。
【下り方の基本】
下りはロードや上りと違って大きく地面を蹴る必要がありません、スピードを決める蹴り出しの力は重力にとって変わるからです。だから地面を蹴るというよりも置くことを意識する。また置くとしたらどこに置くか、また勢いを殺さないほど速くなりますので、どういった態勢で地面に足を置くかというのが基本になってきます。
重心は後ろ寄りだと腰を痛めますので基本は垂直になるように、左右は手でバランスをとったり木や枝をつかむことでもバランスは取れます。
【どこに足を置くか】
トレイルはその名のとおり、不整地ですのでより安定したところに足を置いたほうが足のダメージが少なくなるのは勿論、体のバランスを保ちやすいので次の一歩を出す強みにもなります。
ただ具体的にどこに置けばいいのかというのは経験になるんですね。だから自分が聞いた限りですが登山出身でトレイルランを始めた人の方がマラソンからトレイルランやっている人よりも下りが速いんだと思います。登山している人の方が色んな道を経験的に知っているからだと思います。
【リスクとのバランス】
どこに足を置くのかというのは、次の一歩を出すという以外に転倒というリスクも孕んでいます。滑りやすいような急斜面、ぬかるみや濡れた根、石などに足を置く時、素早く次の一歩を出すよりも転倒に注意しての一歩としたほうがいいでしょう。なぜなら転倒したらタイムロスは勿論、リタイアを考えなければいけないようなケガに繋がる可能性だってあるからです。
そういう場面ではブレーキをかけつつ、置く一歩を吟味して柔らかく足を出すのがいいです。重心もその時は後ろ寄りにすることで、前のめりに転ぶことを抑制します。尻餅をつく形での転倒のほうが復帰が早いからです
自分はたまに下り方が跳ぶようで軽やかだとお褒めいただくことがありますが、置く一歩の足元をあまり信用していなく、またダメージを最小限で留めたいという理由もあり、膝でクッションを作っているからだと思われます。
またリスク軽減策としてグリップの強いトレランシューズを履くという手もあります。自分は路面が厳しそうなところではスポルティバのシューズを、そうでもないところではグリップが弱いけど走りやすいブルックスのシューズと履き分けています。
レースだと低山が多く、グリップに頼らなくても大丈夫なところが多いのでブルックスのシューズが多いんですね
もうひとつ下りにグローブをするのも手です。
こけた際に手をつく転び方が多いと思いますが、そこで手を切らないためにもグローブは有効です。
ただ暑いので薄手と厚手を季節によって使い分けたいですね。
厚手のグローブですが、自分はモンテインのトレイルグローブを使っています。
トレランのグローブに求められる機能はなんといってもフィット感です。手に馴染むかどうかは試着してみないと分からないと思いますが、自分は店頭にあるすべてのグローブを試着して、これがいいと思いました。
またフィット感重視なので最初は女性サイズをつけていたんですが、無くしてしまい、今は若干大きい男性サイズのSをつけてます
【下りのときになにを考えているか】
なにも考えていません。目の前の道に全神経を集中させています。よほど慎重になる場面以外は飛び出してから、どこに足を置こうか決めてます。そこが滑るようなところだとしても、体が反射的に整えてくれます。
【下りの練習はトレイルに実際に行くしかない。】
以上の基本などを踏まえて上で速くなる練習というのは、実際に色んなトレイルを走ってみて、経験を積み、体の使い方をより知ること。また次々と現れる障害に頭がいっぱいにならないためにスピードに慣れることですね。これが自分が思うトレイルの下り方になります。
ちなみにゲレンデや林道などどこに足をついても大して変わらないところでは、あまりこの技術は使えません。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。トレイルの下り方。トレイルランの本を見てどうこうというよりも、自分の走り方が基本となっていますので、一般化されていないかもしれませんが、他にないようにも思えます。
ちなみに自分は頭がぶっ飛ぶぐらいの下りの攻めを見せることは、ほぼほぼありません。むしろ下りは休憩と思っているぐらいの攻め方しかしていません。それよりは終始心拍を一定に保ったほうが、楽ということに気づいてからは努めて下りを攻めることはなくなりました。
ただそれでもそこそこ走れるのは、やっぱり過去に色々と練習したおかげかなとも思います。
最後に以上、色々書かせていただきましたが、自分はそんなに速くなく、レースの順位もそこそこなので、そこらへんを考慮してこの記事を見ていただいたのならば幸いでございます。

にほんブログ村

この記事へのコメント