こんにちは、砂糖次郎です。
最近、また本を読んでいます。
むかしは本ばっか読んでいる青年でしたが、中年になるに従って本を読まなくなりました。
特に物語系は全然頭に入ってこないなーとなったので、実用書のほうに関心は向いています。
そんななか、『言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)』と『日本人の9割が知らない遺伝の真実 (SB新書)』 を読みました。
2冊とも基本的に行動遺伝学というものに関わっている本で、行動遺伝学はなにかとざっくりいうと、人間がどれぐらい遺伝子によって決まるかを調べる学問と思っています。
例えば、身長ってだいたい遺伝するものって共通理解があると思っていますが、体重にも遺伝の関係がある程度認められるとか。性格や知能、運動能力も遺伝する部分が多いっていうのを研究の結果分かったりします。
ちゃんと検索で、行動遺伝学ってなにって調べると下記になります。
行動における個人差の原因を、遺伝子と環境のそれぞれの影響を定量的に分析する学問です。具体的には、双生児研究や家族研究などを用いて、遺伝的要因と環境的要因が個人差にどの程度影響を与えているかを調べています。例えば、一卵性双生児と二卵性双生児の類似性を比較することで、遺伝の影響を推定することができます
ただ身長が高い親の子供は絶対に背が高いかというと、そんなことはなくて、両親の遺伝子がランダムで子供に引き継がれるので、背が高いお父さんと背が低いお母さんがいたら、その子供は背が高いか低いかのどちらかの性質がある程度出るって感じなんですね。
ある程度って言っているのは遺伝率ってものになります。
背が高いお父さんと、背が低いお母さんだとややこしいので、両親どちらも背が高いと仮定して、その子供は100%背が高いかというと、そうでもないんですね。ただ高い確率で背が高い。本によると、95%の遺伝率が身長に対して見られるので、両親どちらも背が高い子供は高い確率で、背が高いっていうことがいえます。
それでやっと、本題に入るんですが、勿論スポーツだって遺伝率があります。
だいたい85%の遺伝率があると言われておりますので、両親どちらもランニングが速ければ、その子供も足が速い確率が高いのです。
ただ自分たちがやっているランニング、さらにいうと、マラソンに留まらずもっと長く走るウルトラマラソンや、トレイルランニングは才能だけでなく、継続してやる力も重要だと思う人も多いでしょう。
勿論、この努力するという性格に関しても遺伝率が関係してきます。
だいたい本を読んでいくと、50%ぐらいの遺伝率があるので、才能があり、より練習を継続してやれる人は生まれながらにして、ある程度決まっているといえます。
また才能やその人の性格だけでなく、環境も大事だという意見もあるでしょう
ただ、それは子供のときは環境要因で出来る出来ないという割合は大きいのですが、年を取るに従って、環境要因ではなく遺伝要因のほうが強くなっていきます。
つまり、ランニングにおいて誰々がすごいって言っているときは実質的には、遺伝子がすごいということにもなります。
遺伝子の特性が生まれたときにある程度、決まっているなら努力しても仕方がないじゃないかと一部の人は思うかもしれないです。
それは他人と比べるのには、一面ではそのとおりと言わざるをえないです。
ただ、比較対象を今までの自分と比べてどれだけ頑張れたのかという尺度にすると、よりよいランニングライフを送れるのではないでしょうか。
本の副題にもなっている残酷すぎる真実ではありますが、自分はポジティブに受け取りました。

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