【はじめに】
フルマラソンの翌日って、
「アクティブレストした方が回復が早い」
ってよく言われる。
軽くジョグすると血流が良くなって、
疲労物質が流れて、
結果的に回復が早まる、らしい。
……とは言うけど、
正直なところ、自分の実感では
「やっても、やらなくても、そんなに変わらない」
というのが本音だったりする。
そもそも、
この「アクティブレストが効く」という話、
何を根拠にしているんだろう。
【アクティブレストって何をしている研究?】
まず、よく引用されるアクティブレストの研究は、
・筋トレやスプリントの翌日
・局所的な筋疲労
・短時間の運動
を対象にしているものが多い。
内容としてはだいたい、
・完全休養
・軽い運動(ウォーキングや軽い自転車)
を比べて、
・筋肉痛
・パワー回復
・血中乳酸
などを評価している。
ここで大事なのは、
フルマラソン翌日を想定した研究は、ほぼない
という点。
フルマラソンは、
・全身疲労
・筋損傷
・内臓疲労
・中枢(脳)疲労
が一気にくるイベントなので、
「ジムで脚を追い込んだ翌日」と
そのまま同列にできるかは怪しい。
【そもそも“疲労”って測れるの?】
ここで一番やっかいなのが、
「疲労って、何を測ればいいのか」
という問題。
研究でよく使われる指標は、
・筋力
・ジャンプ力
・血中CK(筋損傷の指標)
・炎症マーカー
・主観的疲労感(アンケート)
こういったもの。
ただ、これを見て、
「疲労が回復した」と言えるかというと、
かなり微妙。
たとえば、
・筋力は戻っている
・でもだるさは残っている
・集中力は低い
みたいなことは普通に起きる。
つまり、
測っているのは“疲労そのもの”ではなく、
疲労っぽいものの一部
というのが実態に近い。
【『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』の話】
この「疲労は測れない問題」に
かなり踏み込んだ本がある。
『疲労とはなにか すべてはウイルスが知っていた』>
(近藤一博)
この本では、
ヒトヘルペスウイルス6(HHV-6)
という、ほぼ全員が体内に持っているウイルスが
疲労と関係している可能性が示されている。
仕組みはざっくり言うと、
・強い疲労がたまる
・脳がストレスを受ける
・HHV-6が再活性化する
・それを血液で検出する
という考え方。
もしこれが確立すれば、
「疲労を数値で測れる」
可能性が出てくる。
ただし、
このレベルで疲労を測定して
運動後の回復を評価している研究は、
ほとんど存在しない。
少なくとも、
「アクティブレストの効果」を
HHV-6で評価した研究は見たことがない。
【じゃあアクティブレストは意味ないのか?】
意味がない、とは言えない。
・軽く動くことで血流がよくなる
・体が固まるのを防げる
・気分転換になる
このあたりは確実にある。
ただ、
「科学的に回復が早まる」
と胸を張って言えるほどの
証拠があるかというと、
かなり弱い、という印象になる。
少なくとも、
・フルマラソン翌日に
・走らないと回復しない
という話ではない。
【結局、フルマラソン翌日はどうするのがよさそうか】
ここまでを踏まえると、
フルマラソン翌日のアクティブレストは、
・やりたいならやればいい
・やりたくなければ休めばいい
くらいの位置づけが、
一番現実的に見える。
自分の感覚としても、
・走ってもそんなに変わらない
・休んでも別に悪化しない
という感じが正直なところ。
結局、
「走りたいか、走りたくないか」
の問題のほうが大きい気がしている。
【結論】
ここまで書いた内容は、
自分がAIと会話しながら調べた範囲での整理になる。
個々の論文をすべて精査したわけでもないし、
厳密なレビュー論文をまとめたわけでもない。
その前提で言うなら、
アクティブレストは、
「回復を少し助ける可能性」はある。
ただし、
・疲労そのものを測っている研究ではない
・フルマラソンを想定した研究でもない
・翌日走るべき、というほどの根拠はない
というのが、今のところの結論になる。
少なくとも、
「走らないと回復しない」
という話ではなさそうだ。
歩くとか、軽く体を動かすとか、
その程度で十分なのかもしれない。

にほんブログ村
この記事へのコメント